2016年02月18日

2月11日・第6回小金井まちあるき

ハケの坂道を歩く・その1
今回から数回に分けてハケの坂を巡ります。
先ずは小金井の東端、二枚橋からです


二枚橋東側の坂

01二枚橋東01.JPG02二枚橋東02.JPG03二枚橋東03.JPG

西部多摩川線に沿った東側、車の通れない靜かな坂道です。
ICUの敷地は環境緑地になっています。最近看板が出来ました。
途中、整備した時に発掘された遺跡のたてふだがあります。



二枚橋の坂

04二枚橋の坂01.JPG05二枚橋の坂02.JPG06二枚橋の坂03.JPG

二枚橋から東八道路へ抜けられるので交通量が多い坂です。
途中馬頭観音の石碑があり、昔からの道であったことが判ります。
下って左折するとトンネルがありますが狭くて車のこすった後がいっぱいあります。


公園内の坂・1

10公園内の坂01.JPG11公園内の坂02.JPG

武蔵野公園内東のはずれにある坂道です。
擬木で整備された靜かな階段ですが、なんと大げさな入り口でしょう。
これはよく分かりませんが夜間通行禁止になるためのようです。


公園内の坂・2

13デッキの坂01.JPG14デッキの坂02.JPG15デッキの坂03.JPG

これも武蔵野公園内ですが巨大なデッキ状の階段です。
陽当たりが良いせいかいつもお年寄りが日向ぼっこをしています。
となりにある靜かな階段状の坂道は以前からあったそのままです。


みはらし坂

16みはらし坂01.JPG17みはらし坂02.JPG

ひさびさに車の通れるひろい坂です。
公園整備と共に名前が付けられましたが、
上部の竹林とともにキレイにしすぎ、という印象です。
途中、宅地造成中に見つかった遺跡の看板があります。


ムジナ坂

18ムジナ坂01.JPG19ムジナ坂02.JPG

付いた名前がなるほどと納得できる鬱蒼とした林の中の坂道。
登って右折したところに立派なヤマザクラがあります。
市の東区域では野川に行くのに一番使われているハケの代表的な坂道です。
で、ここに都市計画道路!?!?!?


観音坂

20観音坂01.JPG21観音坂02.JPG

坂道を緩く曲がると左手に梅林があります。
そこに立派になった子育て観音があります。
ここも新しく標識が出来ました。


ミニ坂

107コタンの坂.JPG
108閑坐の坂.JPG109バラの坂.JPG112草地の坂.JPG

数軒のための通り抜けできない短い坂がいくつもあります。
宅地化された際の露地に当たるのでしょうがどれもどれもしっかりしています。


車が通れる広い坂や急な石段など、
ハケの上と下を結ぶ坂道はこの地域に暮らす人々の思い入れや苦労が偲ばれます。
次回は西の中央部へ。





posted by みどり at 17:03| Comment(0) | 報告 | 更新情報をチェックする

2016年01月30日

10月23日、11月1日・第5回小金井まちあるき

ハケから野川、そしてまたハケへと一巡り
ハケの緑地と湧水、野川、そしてまたハケの上へと廻りました。
案内人をポイント毎に交代するという贅沢な企画です。


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連雀通りの平代坂への下りくち、
北から流れてきた小金井用水の水路の説明です。


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坂の東側に広大な梶家の屋敷があります。
板碑や印塔など貴重な文化財が保存されています。


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梶家の向かい側はどんぐりの森公共緑地です。
楢や樫、椎などドングリのなる樹が多く、子供たちがどんぐり拾いをしています。


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他にも実の成る樹が多く、イイギリなど赤い実が目立ちます。
これはゴンズイ。釣りで外道とされるゴンズイが名前の由来ですがなぜでしょう。


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薬師通りを越えると遊歩道南6です。
付近の湧き水が流れ、短いけれど気持ちの良い小径です。


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遊歩道を抜けると野川が広がります。
ここは自然観察者のメッカ、いつも誰かが草むらや川底を覗いています。


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これはミヤマアカネ。美しい真っ赤な秋のトンボですが
ちょとこの辺り個体数が少なくなっているようです。


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旧野川の一部が湧水の道という名の遊歩道になっています。
野川はずいぶん蛇行していたのですね。


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此処は小金井市の西の外れ、鞍尾根橋です。
西側の国分寺市の野川はコンクリートで固められています。


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川の近くの樹木や草の茎に見られるジャコウアゲハの蛹。こんな石垣にも・・・。
別名「お菊虫」と呼ばれますが理由はお調べ下さい。


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薬師通りの貫井神社は湧水が豊富です。
小金井市では最も古い貫井村の鎮守様です。


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最後は貫井トンネルの上のはけうえ遺跡です。
旧石器時代と縄文時代初期の遺跡が多く出土されました。


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楽習館に戻って参加された方の感想を記入してもらいました。
興味のあった場所のポイントを地図に落としました。


posted by みどり at 18:50| Comment(0) | 報告 | 更新情報をチェックする

2014年12月10日

ハケの緑と下山谷の森

フォロー研の実地調査
フォロー研は環境政策課と市民の協同研究会です。
ハケの緑を中心に実地調査をおこないました。

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前原坂上から少し下ったところ右手のケヤキの並木です。
保存樹木に指定されています。


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金蔵院の巨樹群です。保存樹木もありますが
このケヤキとムクは市の天然記念物に指定されています。


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谷口邸の敷地内にお邪魔しました。都と市が指定している鬱蒼とした林の中に
湧水が絶え間なく流れています。


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こんもりとした樹林にはやはり生垣が似合います。
この生垣は市の保存生垣に指定されています。


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谷口邸とハケの道を挟んだ南側の「キンヒバリの里」は
ハケの森と一体化した緑地として保存が望まれています。


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かつて別荘地だったところを整備した「はけの森緑地2」です。
昔ながらの野草や昆虫が見られます。


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大きな敷地の幡随院は昭和になってからここに引っ越してきたそうでが
きれいに管理されたハケの森を背にしています。


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薬師通りの南に大きな鈴木農園があります。
その販売所にいらしたのは100歳を超えるお元気な方でした。


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ここ、どんぐりの森も別荘地だったところが緑地として保存管理されています。
平代坂を挟んだ向かい側の大きな農家と一体になって緑を深く感じる所です。


下山谷の森

緑町北高の北側、大きな農家の方が土地を寄付され
元からあった環境緑地と一緒になって新しくできた緑地です。

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鬱蒼としていた林と住居跡を整備して明るい雑木林になりました。
ケヤキやモミジ、タケなどの高木が明るい日を浴びて息を吹き返したようです。


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11月30日には開園式が行われ、寄贈された大久保タケさんはじめ、
たくさんの方が参加されました。


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減少していく緑の中で奇特な方がいらっしゃるのは本当にすばらしいことです。
また、古い地名が残ることも大切なことだと思います。

posted by みどり at 21:01| Comment(0) | 報告 | 更新情報をチェックする

2014年12月09日

11月18日・第4回小金井まちあるき

ハケの緑ー貫井南ーハケの緑
しばらくご無沙汰だったまちあるきは市の南西、野川の南側を歩きました。
古い小金井の面影が残る落ちついた地域です。


1・滄浪泉園.JPG

出発は滄浪泉園、都が指定する特別緑地保全地区です。
私たちの大切な崖線の緑です。


2・弁車の坂.jpg

滄浪泉園の脇の弁車の坂。名前の由来から坂下に
水車を使っていた人がいたことが判ります。


3・遊歩道南6号線.jpg

遊歩道南6号には湧水が絶え間なく流れています。
きれいな水なのでゲンジボタルの幼虫の餌のカワニナが生息し、ワサビもあります。


4・鈴木農園の生垣.JPG

西へ向かい新小金井街道を渡ると大きな鈴木農園があります。
綺麗に刈られた生垣が印象的です。


5・鈴木農園の小径.JPG

この農園は敷地内を自由に横断できます。
ゆったりとした栗林がかつての小金井を彷彿とさせます。


6・ベルファーム.JPG

ここベルファームは市内に2ヶ所のうちのひとつ、体験型農園です。
農家の方の指導を受けながら野菜を作ることが出来ます。


7・リーフィア貫井南公園.JPG

このリーフィア貫井南公園は新規戸建て住宅と一体化した公園です。
周囲の街並みの緑と調和して新しい公園のあり方の参考になります。


8・大きな畑.JPG

北に向かうと古くからの大きな農園があります。
広く開けた空を気持ちよい風がながれ、豊かな気持ちになります。


9・庚申塔.jpg

民間信仰のひとつ、庚申の塔が三叉路の辻に建っていました。。
塔の側面には道しるべがあり、右すな川道、左こくぶんじ道とあります。


10・湧水の道.jpg

蛇行していた野川の一部が遊歩道として残っています。
貫井神社の湧水が流れ込んでいます。


11・貫井神社・真明寺.jpg

貫井村を守る貫井神社と真明寺が崖線の緑の中にあります。
湧水の出る貫井の地に水神様を招き、弁財天と称えたのがはじまりです。


12・三楽の森.JPG

ここも崖線の大きなみどりの三楽公共緑地です。
滄浪泉園と同じ別荘地として使われ、豊かな緑が保たれました。



ハケの上の新田として開拓された地域と異なり、古くから開けていた地域は
その歴史の史跡や神社そしてゆったりとした農地などが印象的でした。
そして野川の南側もやはり水に助けられ発展していったことがよく分かりました。


posted by みどり at 21:21| Comment(0) | 報告 | 更新情報をチェックする

2014年04月02日

環境講座 2013.12.15

水・緑・土を暮らしに活かそう
~小金井市の魅力って何だろう~
講師 法政大学名誉教授 高橋賢一さん


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過去3回のまちあるきを基に、総合的な問題を法政大学の高橋先生に講義をして頂きました。
上記のテ-マでお話しいただく前に三部会(地下水測定、まちづくり、緑調査)の部員が小金井市の北から南へ3ル-トを歩いて見たこと、感じたことを写真と図を使い説明しました。
それを受けて、高橋先生が「未曽有の郊外化で失った地域資源とその回復」と云う題名で、パワ-ポイントを使われて講演されました。
1960年代から現在に至る中央線沿線のまちづくりの変遷、これからの水・緑・土のこと。人口減少の中での住宅のこと。小金井市にとっての宝である国分寺崖線の緑。再認識しました。
まち歩き、緑調査をしていても緑が減っていくことばかりが目に付く中で、50年から100年といった長いスパンでまちづくりを考えていく。これからの活動にヒントを与えてくださいました。

参加者は33名。小金井市にある電機大学付属中学の生徒さんの取材があり、これは特筆すべきことです。


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最初に小山さんが過去3回のまちあるきの報告をおこないました。


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高橋先生の講義は、緑と人口の推移の問題、多摩川水域全体の問題など
広範囲にわたった内容でした。

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最後に豊かな緑と清涼な水があると昔のように
コウノトリも飛来してくるという
大きな話でしめくくられました。

posted by みどり at 11:32| Comment(0) | 報告 | 更新情報をチェックする